嫌だと思うこと、つまらないと思うこと、腹が立つと思うこと…
そう解釈しているのは自分自身。
ひすいこたろうさんは物事の捉え方の達人です。
だれもが体験するであろう出来事に対して、ひすいこたろうさんの解釈が面白くて声を出して笑ってしまいました。
タイトル あなた次第で この世界は素晴らしい場所になる
作者 ひすいこたろう
出版社 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
こんな人にオススメ
・ネガティブ思考に陥りがちな人
・毎日楽しいことを増やしたい人
・世界を明るくしたい人
世界を変える見方
フリードリヒ・ニーチェはこのように言いました。
「事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである」
そして、ひすいさんはこう言っています。
人は、次の流れの中で、行動を起こします。
あなた次第で この世界は素晴らしい場所になる P12
①出来事(事実)②解釈(意味付け)③感情④行動
「出来事(事実)」が人に影響を与えるのではなく、その出来事をどう「解釈(意味付け)」するかで、「感情」が変わり、「行動」が変わり、「世界」(人生)が変わるのです。
1つの出来事を体験しても人によって解釈は違います。誰かに何かを言われたとき、「けなされた」と解釈する人もいれば「ほめられた」と解釈する人もいるでしょう。言われたことに対して、「そんなに厳しいことを言わなくても」と不快になる人もいれば、「私の成長のために言ってくれたんだ」と感謝する人もいます。
確かに、事実は存在せず、解釈のみが存在し、どう解釈するかによって感じる幸福度も変わってくるように思います。
ただ、その解釈が難しいんだよ。特にネガティブな事実に対しての解釈が。と、私は思ってしまうのです。しかし、ネガティブな事実はなくて、ネガティブな解釈があるだけというのが本当のところのようです。
解釈の達人、ひすいさんに「世界を変える見方」を教わりましょう。
世界を変える見方 例１
自分の周りには面白いことなんて起こらない。どうすれば自分の人生が面白くなるんだろう？
この問いに対して、ひすいさんはこのように答えてくれました。
面白いことが起きる人は、面白いことを探すことに視点を当てている。
あなた次第で 世界は素晴らしい場所になる P28
面白いことが起きない人は、面白くないところに視点を当てている。
違いはそれだけ。
千原ジュニアさんがおっしゃったエピソードを例に出していましたが、面白いことを探して生きていく！と、自分で意識することが必要なんですね。
世界を変える見方 例２
会社にいる嫌な同僚や上司のことを思うと、ポジティブな言葉なんか出てこない。グチを言いたい！という思いになることが多い私。達人ひすいさんはそんな私にも出来そうな方法を教えてくれています。
グチを言いたくなったときは、遠慮なく言ってください。
あなた次第で この世界は素晴らしい場所になる P87
ただし、グチを言ったあとに、
「いい意味で」
と加えてください。
これからは↓のように言えばいいのですね。
「ほんと仕事しないくせに人使いの荒い人だな」 いい意味で
「全然ラインの返事してこないな」 いい意味で
「出かけようと思ったら雨」 いい意味で
何がいい意味なのか分からないけど、「いい意味で」を付けると何故か笑えました。
笑えるということは、楽しい解釈ができているんですね。
世界を変える見方 例３
会社にとても嫌な人がいました。仕事をさぼってばかりで、しょっちゅう席を外していて、お客様からの問い合わせに答えない。そのせいで私がフォローしていたら、自分の仕事ができなくなって、そんなことが続いたせいでしんどくなってしまって、会社に行けなくなってしまいました。
こうなる前に、私はこの状況をどう解釈したら良かったのでしょうか？
どんな相手にも、
あなた次第で この世界は素晴らしい場所になる P160
そうならざるをえなかった状況がある。
このように考えるのは難しいと思ってしまうのは私だけでしょうか？
なぜなら、この件に関しては、私は100％悪くないと思っているので。
しかし、この「私は悪くない」という解釈は結局のところ私を苦しめていたのかもしれません。
違う解釈をしていれば、会社に行けなくなるほどしんどくなってしまうことはなかったかもしれません。
今は仕事に復帰しているのですが、この時のことを思い出すとき、「ゆっくり休む時間ができて良かった」と思っています。さすがに、「相手にもそうならざるをえなかった」とまでは考えれないのですが、嫌な気持から視点がずれて、「休めて良かった」と解釈するようになったからでしょうか？
さぼってばかりだった嫌な人は、あまり席を空けなくなり、お客様の問い合わせにも自分で対応するようになりました。
感想
この本には「世界を変える見方」が70個書かれています。どのエピソードもとても面白くて、このような見方をすればこんなにも笑いにあふれた世界になるんだ！と読みながら笑って感動しました。
いつも前向きで楽しそうな友人を見て、「あの人は楽しそうでいいな」と思っていましたが、私も今すぐにでも楽しい日常を送ることができるのです。この本に書かれている物事に対する解釈を参考に、自分の人生を面白くしていく解釈をしていこうと心から思いました。
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